2017年5月10日水曜日

セドナから日帰り☆【2022年度版】アンテロープキャニオン Part 1 : アッパーとロウアーの違い

こんにちは!

ここ数年、セドナ滞在中に行かない人はいない?というほどセドナからの日帰りの観光地として人気の『アンテロープキャニオン』。

大自然の彫刻とも言えるこの景色は訪れる誰もが魅了される場所でしょう。

お客様からのお問い合わせも多いこのアンテロープキャニオンについて今回こちらで詳しくご紹介いたしますね!

Part1:アッパーとロウアーの違い
Part2:アッパー ※2022年更新情報アリ
Part3:ロウアー

*2017年5月現在の情報です。
毎年何かしら変わるので、随時アップデートしていきます!

*2018年1月ロウアーキャニオン内での撮影に関するルールをアップデートしました。
カメラについての事項をご参照ください。

*2022年8月アッパーキャニオンのツアー内容変更についてアップデートしました。
パンデミック後の変更事項ご参照ください。


『アンテロープキャニオン』とは?



ロッキー山脈が隆起した際にできたコロラド大地の一部で、やわらかい砂岩(ナバホ砂岩)が鉄砲水や風によって削られてできたスロットキャニオンと呼ばれる地形を持つ渓谷。

今でもモンスーンシーズンなど、大量の雨が渓谷に流れ込み、その度に渓谷内の砂岩が削られて渓谷内部はその姿を変えています。




渓谷内では常に砂岩が削られている様子を見ることができますよ。

草木が上の方の岩に引っかかって残っている様子などを見ると、渓谷内を通過する水の量と威力を感じます。渓谷内であまりの感動に口を開けて上を眺めていると、削られて落ちてくる砂が口の中へ!ご注意を!


現在は観光客が途絶えることの無い観光地ですが、以前はこの土地で暮らすネイティブアメリカンのナバホ族がアンテロープや羊などの家畜を放牧して暮らしていた場所。

ちなみにアンテロープとは



こういう動物です。
詳しくは以前のブログからどうぞ。


1931年、ナバホ族の羊飼いの少女が巨大な大地の割れ目を見つけます。

これが現在アンテロープキャニオンのロウアーとして見学している場所です。



最初にこの裂け目に入った方は勇気ありますよねー。
まさかこの中にあんな光景が広がっているとは!詳しくはPart 3のロウアー編にて。


1990年代から観光地として開発、世間に知られるようになりました。そして近年のSNSの普及により観光地としての人気はうなぎ上り。


ナバホ族の言葉でアンテロープキャニオンは、

アッパー『Tse bighanilini』=水が岩を流れる場所
ロウアー『Hazdistazi』=らせん状の岩のアーチ

と言われています。



どこにあるの?

アリゾナ州北部、ページ(Page)の街のナバホ族の居留地内にあります。



セドナからは約250KM、車で片道約3時間、ラスベガスからだと約450KM、片道約5時間です。

この場所はナバホ族によって管理されているため、個人的に渓谷内を訪れることは出来ず、必ずナバホ族が運営するツアーに参加して見学をします。

残念ながらちょっと立ち寄って、ちょっとのぞいて、という事が出来ない観光地。ツアーに参加してその場所に足を踏み入れないとチラ見もできない渓谷なのです。

国道98号線を挟んでアッパー、ロウアーに分かれます。




ロウアーの駐車場より。奥の火力発電所の3本の煙突が目印。
※火力発電所は2019年に閉鎖。煙突は2020年になくなりました。

アッパーとロウアーの違いは?

アンテロープキャニオンのツアーを検索すると目にする「アッパー」、「ロウアー」という言葉。これは同じアンテロープキャニオンでも見学する場所の違いで名前が変わります。

👉渓谷の長さがアッパーは約200Mに対して、ロウアーは約400Mあり、
見学の際はアッパーは渓谷内の同じ場所を往復しますが、ロウアーは一方通行で通り抜けます。
※パンデミックの影響で再開後2022年現在アッパーは片道通り抜けるのみで、帰りは渓谷の外の道を歩くように変更されています。詳細はPart2アッパーキャニオンについてをご確認ください。

👉アッパーは渓谷の入り口まではジープ(というかトラックの荷台を改造したような車)で
10分程砂地を走って辿り着くのに対して、ロウアーはツアー開始場所から徒歩5分程で渓谷の入り口に向かいます。

👉アッパーは渓谷の高さが30-40Mあり、終始平坦な道を上を見上げながら歩くのに対し、ロウアーは地面に開いた裂け目の地下に潜り込むような感じで渓谷の中へと入り、渓谷内では数か所急な階段を上り下りしながら進みます。

👉両方とも鉄砲水によって削られてできた、というのは同じですがロウアーの方がより複雑に削られていて、狭い通路が多くなる分複雑な地形や光の変化を楽しめます。

一方、ポスターや雑誌などでよく登場する、上からスポットライトの様に射し込んでくる光の筋。これは上に高いアッパーの渓谷で見られる光景です。

ただし、この光の筋は太陽が一番高い位置にある正午前後、春から夏の時期に限られます。



*現在ほとんどのツアーは、この正午の時間帯のツアー料金を高めに設定。この時間からどんどん売れていきます。時期によっては数か月先までいっぱいです!

*こういった写真、実はナバホ族のガイドさんが下から砂を投げ上げて写真の光の筋がよりはっきりと映るようにしていることもあります。


👉それぞれのツアー時間は、アッパーが約1時間半(ツアースタートの場所によって異なります。)ロウアーは約1時間15分。混雑時はそれぞれもう少し長くなります。



おススメの時期は?

👉数年前まではアンテロープキャニオンと言えばアッパーで、ロウアーは知る人ぞ知る、
という感じの場所でしたが、SNSの普及の影響もあり、ここ数年でロウアーの人気が急上昇。現在はアッパー、ロウアー共に春から秋にかけての観光シーズン中は大混雑。渓谷内も大渋滞です。

*日本人に限らず、世界各国、特に今中国や韓国からの大型バスでの観光が急増中です。

光の強さで言えば特にアッパーは春から夏にかけてがおススメではありますが、渓谷内の混雑を考えると光はちょっと弱いですが冬場は渓谷内が貸切状態になることもあり、じっくり見学して写真を撮りたい、という方にはお勧めの時期です!

*冬場は日が短いので1日のツアーの本数も少なくなります。


👉例年7月から9月にかけてはこの地域はモンスーンシーズンで、局地的に短時間で大量の雨が降ることも多くなります。アンテロープキャニオン周辺で雨が降っていなくても離れた場所で降った大量の雨が鉄砲水となってキャニオンへ押し寄せることもあるのでそういった危険性がある際にはキャニオンは閉鎖となります。

過去にロウアーではこの鉄砲水による死亡事故があり、それ以来必ずガイドと共に入場するようになりました。
*この事故の日、アンテロープキャニオン周辺では雨は降っていなかったそうですが、周辺で降った雨がアンテロープキャニオンへと流れ込みました。

ツアーの場合には、現地と事前に状況を確認しておりますが、個人で行く方は特にこのモンスーンシーズンは天候を確認の上お出かけくださいね。


カメラについて

*****2018年よりロウアーキャニオンで大幅なルール変更がありました*****

年々混雑を増しているロウアーキャニオンでは、2018年1月より下記のルールが追加されましたのでご注意ください。


  • 「自撮り棒、3脚、1脚」の使用禁止
  • キャニオン内での動画撮影禁止(スマートフォンでの撮影も禁止です)
  • ナバホのガイドさんがキャニオン内でお客様を撮影することの中止


下記に記載した「ナバホのガイドさんに写真を撮ってもらう」件も残念ながら出来なくなりました。
⇒こちら、「ガイドは写真を撮りません」と案内がきていましたが、今のところは撮ってくれています。

確かにここ1,2年で観光客が急増し、待ち時間も非常に長くなっているのでツアーの流れを良くする為には仕方のない事かもしれません。

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たいていのツアーでは、ツアーの最初にナバホ族のガイドさんが上手く写真が撮れるよう、
それぞれのカメラの設定をしてくれますよ。彼らのカメラの知識はなかなかです!

渓谷内は常に上から砂が降ってきているのでカメラにも降りかかります。
これは避けようのない事なのですが、ツアー終了時にはカメラをしっかり掃除して砂を払うようにした方が良いですよ。

スマートフォンの設定もガイドさん達は大の得意。彼らのスマホのテクニックに毎回関心させられます。



パノラマ機能でスマホを下から上に動かしながら撮った写真。
なるほどー、こういう風にも使えるのか―と毎回何かを学んでます。


👍ポイントは、ガイドさんの後ろにぴったりとくっついて歩き、
「誰かカメラ貸して」とか「誰かあそこに立って」と言われた時に
さっとカメラを差し出すといいポイントで沢山写真が撮ってもらえますよ。
人が多い時期はなかなか難しいですが。。。


おススメの服装

アンテロープキャニオンがある場所自体は標高が約1,300Mに位置する砂漠地帯で、冬場は日中10度以下、夏場は40度近くまで上がる日もあります。

混雑する夏場は、ツアーが始まるまで外で長時間待つこともあります。日陰の場所がほとんど無いので、日除け対策、水分補給は必須です。

渓谷内に入ると、基本的にはほとんど光が入らない場所なので、夏は外よりは涼しく、冬は寒く感じますよ。


アッパー、ロウアーとも足元は砂地なので、歩きやすい服装、靴で行きましょう。

特にロウアーは急な階段の上り下りもありますので、サンダルなどは危険です。




それではPart 2:アッパーPart 3: ロウアーとそれぞれの様子をご紹介していきますね!



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